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カテゴリ:日田ラボ( 28 )

第9回日田ラボ「ご隠居カフェまちづくり交流研究会」レポート

ようやく日田も朝夕涼しくなってきました。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

さてさる10月5日(水)夜7時~9時、いよいよ第9回めの日田ラボ主催「ご隠居カフェまちづくり交流研究会」が開催されました。

今回のご隠居カフェはまちづくり達人養成シリーズ「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その2」です。
音楽祭やスギダラ講演会などでやや時間が経ちましたが、元来、日田のまちづくり人材の活躍を中間的に支援したいという大きな構想を抱いて設立した「日田ラボ」ですから、しっかりと人材育成のプログラムを積み重ねていくことも大きな使命だと考えています。

そのため日田ラボでのご隠居カフェの期間があいた間、8月以降の日田ラボの活動を振り返りつつ今後に繋げていくための「日田ラボ通信 Vol.2」を発行しました。

そこからダイジェスト的に内容をご紹介。
(1)2011年度福岡アジア文化賞 芸術・文化賞を受賞されたドイツ人修復建築家のニールズ・グッチョウ博士が、9月12日(月)の中秋の満月の夜、日田・三隈川での観月会に藤原先生一行とともに来られました。
藤原先生によると、グッチョウ博士は世界の歴史的建造物の保存修復再生界では著名な実践家!とのことですが、九州や日田ご来訪は初めてのことでした。

そのグッチョウ博士が日田に来られて、しかも遊船と豆田町の歴史的町並みを楽しまれたとのこと。短時間でしたが、グッチョウ博士と日田のご縁を生み出す良い機会になったと思われます。驚くべき来訪者が来られていたのだな、とあらためて感じました。

(2)続く9月14日(水)には私たち日田ラボが主催するかたちで「日本全国スギダラケ倶楽部」創設メンバーお三方の講演会をパトリア日田ギャラリーを会場に催しました。
お題は「日本全国スギダラケ倶楽部の活動とスギの可能性」
日田ではあまりにも身近な杉ですが、 産地として苦悩している今、あらためて日田地域固有の日田杉を今後どのように魅力ある資源として活用していけばいいのだろうか、と素朴に悩む中、同じような努力を重ねる宮崎県や全国各地で元気なデザイナーたちが「杉っていいねえ、杉をもっと楽しんでみよう」と新たな光を当てている姿を知り、ぜひとも日田市民のみなさんにそんな元気が出るようなお話しをしていただきたい、と講演会のお願いをしたのでした。
講演会後はパトリア日田で懇親会が開催されました。
続いて翌明け方まで夜なべ談議の座が日田ラボで設けられましたが、講師として来られた南雲勝志さんから
「日田は、とても豊かだねぇ。何か、やらないといけないの?」という率直な疑問を投げかけられました。
たしかに日田は豊かだと思います。水郷と称され、江戸時代には幕府直轄の天領でもありました。
しかし一見、豊かに見えるけれど、本当にそうなのだろうか、当たり前のことを当たり前に感じることができているのだろうか、特に、講演で照会された宮崎県日向市のまちづくりのように、利害や年齢や社会的な関係を越えたくさんの市民のかたがたが10年20年まちづくりをやってきて、ようやく少しずつ変わっていった、というお話しには一同心を打たれていました。
こうした事績を参考にしていく際に、では日田はどうなんだろう、と考えないではいられません。
イベントやまちづくり事業を次々に展開していったからといって、すぐに日田が今日・明日変わるわけではないのです。
むしろゆっくり手間暇をかけながら多くの市民の方々が集い語らいながら、ようやく世代も変わる頃、何かが生まれてくるような、10年後20年後さらには100年後につながるまちづくりを
今からやっていかなければならないのではないか、そんな態度や覚悟を南雲さんは指摘してくださるのです。そうそう、そうなんです。私たちこそ、そんな思いがあって初めてこの「日田ラボ」のご隠居カフェをゆるゆると開催しているのではないだろうか、うんうん納得!、という話になりました。

今年の5月の開所して以来、少しづつですが集いを設けてきました。
ご隠居カフェを中心軸としながら、まちあるきワークショップ、音楽祭、講演会、そして次にはワヤンベーベル絵巻物芝居、などなど。
おかげで日田ラボ開所の頃より、多士済々のかたがたがご参集くださるようになり、プログラムに関わってくださり、地元をはじめ、ずいぶんと遠方よりもご参加してくださるが増えて来ています。

少しずつではありますが日田ラボがみなさんの「紐帯」になっているかな・・・・というところです。


さてご隠居カフェ。
前回の「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その1」開催時よりすっかり時が経ちましたが、今回はその二回目。
いよいよ藤原惠洋先生の講話です。
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藤原先生は「小さなつぶやきからつむぎだす物語の創出」といった考え方をとても大切にしているとのこと、でもそのつぶやきは、ツイッターのような現代的な独白型つぶやきとは違い、肌のあたたかが伝わる対話誘発型つぶやきのことです。

藤原先生がまだ若い学生の頃のことから話は始まりました。
1978年、当時は今のようなフラットな市民相互の創発型市民参加や住民参加のまちづくり現場というものは社会的にも乏しいものでした。

建築家をめざしていた頃の若い学生時代の藤原先生は、そんな時に意外な人物たちとの交流が始まりました。

まちづくりといっても、それは大所高所から鳥瞰していく計画担当の行政マンや専門家、建築家、計画者たちだけで進めるのではなく、虫の目のようにまちに暮らす住民の考え方や声もたいせつに吸い上げていく必要がある、そんな考えを横浜市技監をつとめていた田村明さん、世田谷区都市デザイン室を率いた原さん、計画技術研究所を率いた林泰義さん、さらには参加型ワークショップの極意と初期的方法論の開拓伝播につとめていた及部克人先生(武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科教授)などに出会っていきます。
多くが偶然の出会い・邂逅でしたが、今考えると、お互いが求め合っていた時代なのだったのだろう、と言います。

このような先人たちから、一人の天才よりも三人寄れば文殊の知恵、の方が素敵じゃないかな、まちにはこうした考え方や態度が必要だと言われ、とても衝撃を受けたのです。

さらにPETA(Philippine Educational Theater Association=フィリピン教育演劇協会)のアーニ—・クロマ氏のワークショップに参加したことが大きな影響を成していきます。
PETAは文部省外郭団体として文盲の子どもたちに言葉を教える目的で設立された組織ですが、そこで身体全体をつかったユニークな参加と伝達の方法が組み立てられていたのです。

たとえば一例。集まった人たち、からだを用いて表現をしよう、と抽象的な課題を出しても、そう簡単にからだは動きません。
しかし参加者に「そこにうるさいハエが飛んでいる。みんなで協力し合って退治して下さい」と指示を出します。
簡単なことです。たちどころに、1人が両手を叩いて蝿を追います。続けて他のメンバーも、そこだ、あそこだ、と手をたたきながら蝿を追いあうのです。
もちろんほんとうのハエはそこには居ないのですが、それでいいのです。
想像力を駆使しながら、身体も動いていく。お互いに恥ずかしくもなく、大きな動作で動き回る。

これをまわりで鑑賞したらどうでしょうか?
参加者全員で蝿を追う様子は、まるで全員で踊っているかのように見え始めるのです。

アーニーの魔法のような指示に従いながら、からだを動かしていくと、いつしか気持ちよく参加者みんなで複雑な動きや表現をしていることがわかります。
ワークショップの隠れたテーマがもし「みんなで身体表現をする。」ということだったら、すでに参加者は大きな成果を生み出していることになります。

でもこの集まりが、とても目的がはっきりしていて、最初から「効果的な身体表現の研修」とでもいうようなテーマだったらどうだったでしょうか?そう簡単に、初めて出会う見ず知らずの人たちが一緒に身体表現ができたでしょうか?

考えてみれば、アーニーの指示は「素晴らしい身体表現をする」に向かうのではなく、たまたま集まった集団が「あることを協働でする」ということに傾けられていたのです。
参加型ワークショップのしきり役や牽引役をファシリテーターと言うようになっていきますが、じつは藤原先生がご指南をいただいたアーニ—・クロマ氏は世界を代表するファシリテーターとして知られています。
彼が豊かな表情たっぷりに指示するワークショップこそ、こうしたワークショップの楽しさや意義を体験的に伝える見事な研修であったと藤原先生は思い出さないではいられない、と感慨深そうにお話しされてのでした。

ほかにも1980年代草創期の名物ファシリテーターや世界的な参加型デザインの先導者ヘンリー・サノフ先生のエピソードなどが語られました。

「まちづくり」を目的として「まちづくり」を考えるのではなく、だれかの小さなつぶやきをみなで紡いでいくことが「まちづくり」につながっていくのです。
AさんのつぶやきにBさんが「さらに、こうなるとオモシロイ」と便乗していく。
たまに悪のりやダジャレもOK、グルグル回っていくともっと膨らんで面白くなっていく。
自分の頭に中に台風が起こっていく、それがいわゆる頭の中の脳内台風で「ブレーン・ストーミング」(なるほど!)となるのです。

こうした草創期、黎明期の住民参加型まちづくりには哲学や思想を体現していくための、ユニークで楽しい方法論が次々と開拓されていった、というエピソードも興味津々でした。

そして最後には、つい最近の先導的な事例も紹介されました。
たとえば「世田谷トラストまちづくり」があげられました。
世田谷は1980年代後半から、様々なことに取り組んでいます。
その中でも個人の私有財産(不動産)も、まちを支える資産にほかならない、大切に活用していこうと発想されているのです。

その典型例が「地域共生のいえづくり支援制度」。
自己所有の建物の一部あるいは全部を活用したまちづくりの場づくりを支援することで、地域共生のまちづくりを推進し、世田谷区民の暮らしやすい環境と、地域の絆を生み出し育んでいくことを目的としている「地域共生のいえづくり支援制度」は「個人」だけでは考えられない制度です。
この制度には、日田地方でも山林や敷地を広く所有する参加者の方達はとりわけ興味津々だったようです。
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数多くの切り口は藤原先生のお話の魅力的な面でもありますが、講話の最後には「みなさんの身近な課題は何ですか?ちいさなつぶやきを教えて下さい。」と呼びかけられました。
それぞれにマイクを回しながら、みなさんの難儀なお困りごとがあればご紹介されまぜんか、とお尋ねしました。

●合意形成の方法がいくつもあると先生が言われていたが、それをぜひ知りたい。
●自分達の地域では、行事がいくつもあるけれど、みんなで一斉に取り組んでいくためには、どのような議論をしていけばいいのか、教えて欲しい。
●世田谷の「地域共生のいえづくり支援制度」のように、自分達の家などをなかば公共のスペースにしていくには、どのようにしていけば良いだろうか。
●地域の先哲などに、もっと地域の方が興味をもってもらうには、どんな仕掛けが必要なのだろうか。
●まちづくりは抽象的です。自分のまちを知りたい、知って欲しい。
●古い建物を残して欲しいというだけではなく、どんな風に活用していけば良いのか、どのように残していけば良いのか、みなで考えられるようにしたい。
●ネットワークを広げて、さらに強くしていきたい。まず、自分でやれることをやろうと思っている。

などなど、みなさんの多彩な課題が見えてきましたので、意見交換を交わしながら盛り上がってしまいました。(今回のご隠居カフェは、30分オーバーで終了しました。)

終了後、階下へ移動し、美味しい日田スィーツやお茶を飲みつつ、オーナー熊川さん差し入れのだんご汁、熊川姉御の安心院さんより差し入れのおにぎりなどをいただきながら、夜も暮れるのを忘れて、さらに熱い熱いお話が展開していったのでした。
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さて陸続と展開していく今後の日田ラボ+ご隠居カフェのスケジュールは、、、、

◎11月9日(水)19時〜21時 日田ラボ(日田市天神町 旧横尾家下の離れ家シタンキャ)および熊川家屋敷庭
第11回ご隠居カフェまちづくり交流研究会「バリ舞踊公演」〜江戸期旧横尾家屋敷で楽しむバリの古典芸能ワヤンベーベル〜
講師・演者:小谷野哲郎(バリ舞踊家・文化人類学者)、ワヤンベーベル一座 
司会:藤原惠洋

※ご隠居カフェの中で実践的なミニ公演を開催する予定です。
※研究会終了後、ワヤンベーベル一座を囲んで交流会を開催します(会費は実費徴収)。


◎11月10日(木)午前10時〜桂林小学校ワークショップ
        午後2時〜三和小学校ワークショップ

◎11月11日(金)午前10時〜みのり保育園ワークショップ
        午後1時〜月隈こども円ワークショップ
   
        午後6時〜8時 ワヤンベーベル公演in 千年あかり 第一回公演 
        会場は明王寺境内、鑑賞無料。

◎11月12日(土)午後6時〜8時
  ワヤンベーベル公演in 千年あかり 第二回公演
  会場はクンチョウ酒造酒蔵資料館(予定)


◎11月16日(水)
  ご隠居カフェまちづくり交流研究会
  会場:日田ラボ2階
  「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その3」

◎12月7日(水)
  第12回ご隠居カフェまちづくり交流研究会 会場:日田ラボ2階
  「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その4」
 
◎12月22日(木)
  日田ラボ クリスマス+忘年会
  第13回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
   杉コレクション2011 in 日向(2011年11月12日)参加者報告会
   杉コレ in 日田 準備委員会結成のためのミーティング

   クリスマスプレゼント交換会

◎12月28日(水)日田ラボ 歳末大掃除  餅つき大会(予定)


◎2012年1月8日(日)
  日田ラボ プチどんど焼き+こたつdeシネマ
  第14回ご隠居カフェまちづくり交流研究会 会場:日田ラボ2階
  「映画を通したまちづくりの可能性」

◎1月18日(水)
  第15回ご隠居カフェまちづくり交流研究会 会場:日田ラボ2階
  「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その5」

◎2月1日(水)
  第16回ご隠居カフェまちづくり交流研究会 会場:日田ラボ2階
  「日田市がすすめる公民館活動の特色と日田ラボとのコラボを考える」

◎2月15日(水)
  第17回ご隠居カフェまちづくり交流研究会 会場:日田ラボ2階
  「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その6」

◎2012年3月11日(日)パトリア日田小ホール
  日田ラボ 平成23年度総括シンポジウム+第18回ご隠居カフェまちづくり交流研究会

  基調講演 藤原惠洋「地域再生の3つのてがかり〜文脈・矜恃・紐帯〜」
  活動報告シンポジウム
 パネリスト:千代田健一氏
         (日本全国スギダラケ倶楽部デザイン部長・インテリアデザイナー・プラザ日田アドバイザー)
       合原万貴(たかま.net・プラザ日田)
       その他(交渉中)


※上記の予定の他に、必要に応じて随時・臨時でご隠居カフェを開催していく予定です。
 お楽しみに!!

日田ラボに、こんなものがあったらイイナ★
近所をぐるっと散策できる自転車!
みんなで懇親会をする時の準備に、お鍋!
たまにご飯を炊きたいので、炊飯器!
割り箸じゃなくて、お箸!
コーヒーメーカがあるとコーヒーが飲めるなぁ・・・・
など、なんとなく、待ってます・・・(^^)
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by uk-jp | 2011-10-18 13:36 | 日田ラボ

絵巻物語ワヤンベベル公演in千年あかり!

九州大学大学院芸術工学研究院藤原惠洋研究室+まちそだて交流機構 日田ラボ
にバリ舞踊がやってきます!

<日田における文化資源を活かした地域づくりの実践提案>
~日田の文化資源を活かし、異文化との交流により芸術創造への意識を育む~
と題して、千年あかりが行われる時期にワヤンベベル公演を開催!
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【絵巻物ワヤン・ベベル「スタソーマ」公演とは・・・・】
ワヤン=絵芝居。
ベベル=繰り述べる・拡げる。
ワヤンベベルとは、その昔、インドネシア・ジャワ島にあった絵巻物芝居です。
はっきりした記録はないのですが、6~7世紀には既に上演されていたのではないかと言われています。
幅60cm~1m、長さ10~30mの絵巻物を、一場面ごとに拡げていきながら、物語を語っていきます。
語りの伴奏にガムラン音楽が入ります。
その後、インドネシアではワヤンクリット(影絵芝居)が一般的に広まったことなどで、
現在はほとんど上映されることがありません。
現在、ジャワ島には、8体の本物の絵巻物が確認されています。
語り手は現在2名の方を残すのみとなりました。
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【公演+ワークショップのスケジュール】
10月29日(土) 14:00 大阪音楽大学音楽博物館アートミュージアムコンサート出演
                 バリ絵巻ワヤン・ベベル「スタソーマ」
11月4日(金) 18:30~ 本渡町銀天街まちなかギャラリーにて公演
                  ワンドリンク+おつまみ 1000円チ
ケット
11月6日(日) 18:00~ 水俣 愛林館公演
                  前売り2000円
                  当日 2500円(※高校生以下無料)

11月7日(月) 夜 菊池市隈府上町能場にて公演
11月9日(水) 夜 日田ラボにてミニ公演
11月10日(木) 日田市内小学校にてワークショップ
11月11日(金) 18:00~ ワヤン・ベベル「スタソーマ」in千年あかり(明王寺)公演

【出演者紹介】
◆小谷野哲郎(こやのてつろう)/語り・仮面舞踊
インドネシア政府給費留学生としてバリに留学後、プロのバリ仮面舞踊家として活動。
バリ芸能集団「ウロツテノヤ子」を結成しバリ舞踊やガムランを使いつつ、ジャンルを超えて国内外で様々なアーティスト達との活動を展開。
2006年にAsian Cultural Councilの助成で渡米後には影絵を通じての地域社会への貢献など、様々な可能性を追求している。
個人としても「パパ・タラフマラ」などの他グループへの客演も多い。
また、日本インドネシア芸術文化交流オフィス「ジュクン・ミュージック」を立ち上げ、バリの伝統芸能を支援するためのプロジェクトを手がけるなど、日本インドネシア文化交流のキーマンとしても注目されている。
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◆デワ・スギ(I Dewa Nyoman Sugi)/
絵巻ワヤン・ベベル「スタソーマ」画家・ガムラン演奏
バリ島中部ポンゴセカン村の芸術一家に生まれる。
父は伝説的なガムラン奏者であり、画家。
兄弟か、はたまた日本の古い水墨画のようにも見えるデワ・スギの絵画。
伝統的バリ絵画の技法にのっとりつつも、それを解体し独自の感性の元に再構築した絵画は、むしろバリ島に古くから伝わる世界観や精神性を色濃く打ち出し、古典的な香りと斬新さが同居する、現代という時代の中で生み出された新しい伝統絵画として高い評価を得ており、現在バリで最も注目される画家のひとりとしてさらなる活躍が期待されている。
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◆デワ・ライ(I Dewa Putu Rai)/作曲・ガムラン演奏
デワ・スギの弟であり、幼い頃より演奏家として頭角を現し、特に古典曲の演奏に関しては伝説的なガムラン奏者であった父の血を最も濃く受け継いでいると言われている。
作曲家としても人気が高く、現在バリ島各地のグループからの依頼が後を絶たない。
兄達と共に結成したバリ屈指のガムラングループ「スダマニ」では音楽監督をつとめ、
日本のシンガーUAのレコーディングに参加するなど、その実力は国内外で高く認められている。
近年では「パパ・タラフマラ」の音楽を担当するなど活躍の場をさらに広げている。
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◆日田ラボの場所/
 「旧横尾家 下の隠居家(シタンキャ)」
  日田市三和天神町252 ※旧街道沿いの建物です。(天神郵便局斜め向かい)
◆主催・お問い合せ
 Q大日田ラボ/九州大学大学院芸術工学研究院藤原惠洋研究室
  電話・FAX 092-553-4529
  keiyoあっとまーくdesign.kyushu-u.ac.jp
 まちそだて交流機構・日田ラボ/タカクラ 090-2395-4593
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by uk-jp | 2011-10-17 15:32 | 日田ラボ

第8回ご隠居カフェまちづくり交流研究会

9月14日(水)第8回ご隠居カフェまちづくり交流研究会が開催されました。
今回のご隠居カフェは、特別講演会!「日本全国スギダラケ倶楽部の活動とスギの可能性」
というテーマで、日本全国スギダラケ倶楽部の南雲勝志さん・若杉浩一さん・千代田健一さんにお越し頂きました。(ピンチヒターで日田へ登場!!)
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しかも、場所をパトリア日田ギャラリーにて行いました。
パトリア日田は、日田産の木材を使った文化ホール。
この建物で「スギダラケ倶楽部」の話を!と勝手に盛り上がったのでした。
当日は、スギダラケ倶楽部の屋台や椅子を持ち込み、イイ感じにセッティングできました。

お話は、これまでのスギダラケ倶楽部の活動を振り返りがてら、報告。
プロダクトデザインに関わってきた彼らが何故、スギに愛着を持ち、地方の人たちと濃厚に関わってきたのか。
地方の人たちの「危機感」や地域への愛情、こだわりを感じ、デザイナーとして、企業として、
地域に関わっていくことの必要性に気づいたというのです。

スギという素材は、日本全国各地にあり、どこでも手に入る。
高度成長期は、たくさん植林され、どんどん育てられました。
それがいまや、お荷物扱い。
そこに、ちょっとしたアイデア・デザインを加えるだけで、見事に生まれ変わります。
さらに、そのスギに関わっている地域の人たちが一緒に汗することで、どんどん元気になっていきます。
その様子を見て、彼らは「これだからやめられない!なんといっても楽しい。」と口を揃えて言います。
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実は、これまでに私たちは「水面の盆」や「千年あかり」の際に、
スギダラ北部九州の溝口さん・佐藤さんには、大変お世話になってきました。
彼女達から聞いていた「スギダラ3兄弟」に、実際に対面し、
天草高浜FWにでかけたり、飲んだり、語らったりして
本当に「スギダラってスゴイ!」と思いました。

11月には杉コレin日向市も開催されます。
ぜひ、今後とも交流を深めていきたいです。

ご来場いただいた皆様、並びに開催に御協力いただいた皆様、
本当にありがとうございました!!!!!!



さて、今後のご隠居カフェのスケジュールは、、、、

10月5日(水)19時~
第9回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その2」

11月9日(水)19時~(未定)
第11回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「バリ舞踊公演」~日田ラボで楽しむバリの芸術~
 講師:小谷野哲郎ほか

12月
日田ラボクリスマス会+忘年会

2012年3月11日(日)パトリア日田小ホール
第12回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
シンポジウム「地域再生の3つのてがかり~文脈・矜恃・紐帯~」
 パネリスト:藤原惠洋ほか

※上記の予定の他に、随時、ご隠居カフェを開催していく予定です。
 お楽しみに!!

日田ラボに、こんなものがあったらイイナ★
近所をぐるっと散策できる自転車!
みんなで懇親会をする時の準備に、
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by uk-jp | 2011-10-01 18:51 | 日田ラボ

日田ラボ 夏の音楽祭 無事終了!

すっかり、ご無沙汰していました。

ブログの更新をさぼっている間、色々ありました。
まずは・・・・

日田ラボ 夏の音楽祭!
今回のゲストは、川原一紗さんと藤川潤司さん!
まだまだ暑さの残る日田。

ひと目で日田ラボの建物を気に入ってくださって、是非この中で演奏したい!ということに。
(最初は、屋外で設営する予定だったのです。)
早速ライブ会場の設営。

設営後は、近所の川で、こどもたちを連れて、ちょっぴり水遊び。
川のせせらぎや風がとても気持ちいい、日田は本当に良いところですねと言ってくれていました。
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川原さん達のほっとするトークと心地よい音楽に癒されたひとときとなりました。

ライヴ終了後は、日田ラボ恒例の交流会。
みんなでわいわいと美味しいお食事をしながら、夜が更けていきました。

日田ラボは、まちづくりやまちそだての手法などを学ぶ場でもありますが、
たまには、みんなでわいわいとリラックスするひとときも大事ですね。
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by uk-jp | 2011-09-30 21:57 | 日田ラボ

Q大日田ラボ特別講演会を開催!!

9月14日(水)18時~
パトリア日田ギャラリー(大分県日田市)にて、
Q大日田ラボ特別講演会を開催!!
テーマは、「日本全国スギダラケ倶楽部の活動とスギの可能性」
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南雲勝志さん 若杉浩一さん 千代田健一さんを講師に迎え、
これまでのスギダラの活動やこれからの市民参加型の都市デザインの話をしていただきます。
しかも、会場に屋台をセッティング!屋台トーク!です。
三人の愉快で楽しいトーク、そしてじーーーんとするようなトークを
思う存分お楽しみ下さい!!

しかも、トーク終了後は、楽しい交流会も予定しています。

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◆日田ラボの場所/
 「旧横尾家 下の隠居家(シタンキャ)」
  日田市三和天神町252 ※旧街道沿いの建物です。(天神郵便局斜め向かい)
◆主催・お問い合せ
 Q大日田ラボ/九州大学大学院芸術工学研究院藤原惠洋研究室
  電話・FAX 092-553-4529
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 まちそだて交流機構・日田ラボ/タカクラ 090-2395-4593
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by uk-jp | 2011-08-22 16:09 | 日田ラボ

第7回ご隠居カフェまちづくり交流研究会は?!

第7回 ご隠居カフェまちづくり交流研究会は、
日田ラボ夏の音楽祭です!!
今回のテーマは、「日田ラボと音楽と残暑を楽しむ夕べ」。

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夏休みも終わり、いよいよ9月!
ちょっとその前に・・・・
夏の暑さを感じながら、日田ラボで音楽を楽しみませんか?

平成23年8月31日(水) 
開演18:30
会場:日田ラボ(日田市三和天神町)
夏の音楽祭は入場無料です。
交流懇親会参加料は1,000円。

みなさんのお越しをお待ちしております!
お土産持参も大歓迎!!(笑)

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◆日田ラボの場所/
 「旧横尾家 下の隠居家(シタンキャ)」
  日田市三和天神町252 ※旧街道沿いの建物です。(天神郵便局斜め向かい)
◆主催・お問い合せ
 Q大日田ラボ/九州大学大学院芸術工学研究院藤原惠洋研究室
  電話・FAX 092-553-4529
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 まちそだて交流機構・日田ラボ/タカクラ 090-2395-4593
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by uk-jp | 2011-08-18 16:03 | 日田ラボ

第6回ご隠居カフェまちづくり交流研究会が開催されました!

8月3日(水)第6回ご隠居カフェまちづくり交流研究会が開催されました。
今回のテーマは、「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ-1」
これまで、藤原惠洋先生のお話が聞くことが中心でしたので、
少しずつ「市民参加型」とはどういったことなのかを、
ご隠居カフェの中で実際にやってみようという講座の1回目です。
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ご隠居カフェでは、おもに「まちづくり」の話を基本に様々な角度から日田のまちを見てみたり、「市民参加の社会とは?」といったことを学んでいます、
しかし、それは、単に「まちづくり」の為というよりも、自分達がどんな生き方、暮らし方をここでやっていきたいかという哲学・考え方・思想のようなものを持つということが重要なのだと感じます。
ただし、それは日常生活ではすぐに役に立つというものではなく、それよりもどんなものが売れるかとか、どうやったら経営がうまくいくかという話の方が、即効性があり、魅力的です。
遠い道のりかも知れませんが、日田ラボでは、漢方薬のような感じで、
暮らし方からまちそだてまでを考えていけるようなお話を続けていっています。

さて、藤原先生の話しの中に度々、登場するヘンリー・サノフ先生によれば・・・・
「環境・行動研究が積み上げてきた知見を有効に活用し、デザイン、計画、研究、参加を統合することによって、新たなパラダイムとしてコミュニティ・デザインが提案されている。
人々がより深く建築に関わっている感じるようになればなるほど、我々専門家が建物にたずさわる価値が感じられるようになる。
施主である人々の参与の増大によってもたらされる建築的良心の拡大は、審美的なコントロールの厳密な適用よりも、良い建築へと導く。
もし建築が、常に変化し急激で容赦のない展開をする時代とともに花開き進歩するものであれば、その創造の過程において革新的な活力をもってその社会をパートナーとせざるを得ない。」
ということらしいのです。(難しい・・・・)
もともとヘンリー・サノフ先生というのは、建築家で、ノースカロライナ州立大学の先生です。
何故、建築家の先生がわざわざ市民参加のワークショップなどをするのか?
それは、藤原先生も同じなのですが、「建築の企画や設計に住民の意志を反映させる」ことが、より建築物を身近に感じてくれる。
そして、都市を形成する建築物を身近に感じれば、市民が都市(まち)を同じように身近に感じる。ということのようです。
ヘンリー・サノフ先生講演会 記録を見つけました。

ちなみに、ヘンリー・サノフ先生とは・・・
アメリカ ノースカロライナ州立大学名誉教授
建築・環境の企画・設計に住み手の意志を反映させる方法として『デザイン・ゲーム』を開発し、住民との協働作業としてのまちづくりに長年取り組んでおられます。
アメリカ、フランス、韓国、日本など世界各地において、現在も精力的に活動を展開しています。
著書として「まちづくりゲーム~環境デザインワークショップ~」(晶文社)小野啓子 訳・林泰義 解説等。


というわけで、「市民参加のまちづくり 合意形成」の話。
みんな、合意形成と言うと、賛成か反対を多数決で決めるのが民主主義だと思いがちですが、
簡単に多数決で決めてしまうことほど、後で、問題が出てしまうことが多々あるようです。

例1)大きな考え方:AとBの意見の相違や対立があったとき
  1.自分達の手の内を見せておく→情報開示
  2.情報の共有
  3.AとBそれぞれ自分達にとって一番重要(譲れない)事を議論する。
  4.その後、ゆっくりと階段を上るように意見を絞り込みながら、ひとつをめざしてまとめていく

この最後の意見の絞り込みに関しては、すぐに多数決で決めない、少数派の意見の中にも優れた観点や着想が隠れているかもしれないことを尊重しあう、まだ出ていない重要な視点は他にないか、発言がないものの何か意見や考えを持っている人はいないだろうか、今参加していない立場の人の意見や発想は加えておく必要はないだろうか、など。
日頃、私たちは「合意形成」というと、意外に簡単に多数決で決めてしまったり、
欠席裁判のようなことを平気でしたり、少数派やここにいない人のことをないがしろにしていることが多いなぁと感じました。
さらに、話し合いをするときに、「司会進行をする」というだけではなく、
どんな意見を出させるようにするか、全体に気を配りながら、進めていくファシリテーターの役割が重要だと思いました。

また、意見を出し合うコツとして、最初に「ゆるやかな関係づくり」をします。
日田ラボでは、名札に「○○が気になっている ○○から参加した ○○○○です」というのを記入してもらいます。
毎回違うことを記入してもらうなどの工夫をしていますが、
自己紹介するときのきっかけとしても便利です。
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今回は、まちづくりの達人か素人か、男性か女性か、年齢はというのを一目でわかるように模造紙にポストイットを貼って貰いました。
一目瞭然です。おおっ。

今回は、第一回目ということで、入口の入口でした。
次回は、もう少し具体的に、手法・方法論を学んでいきます。

毎回、ご隠居カフェ終了後は、交流会。
持ち寄りの一品や差し入れをいただきながら、ご隠居カフェの感想や意見をいってもらいます。
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次回の日田ラボは、「日田ラボ夏の音楽祭」です。
お散歩がてら、遊びに来て下さい!!

日田ラボスケジュール

◆8月31日(水)19時~
 第7回 ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 日田ラボ夏の音楽祭~日田ラボと音楽と残暑を楽しむ夕べ~


◆9月14日(水)18時~
 第8回ご隠居カフェまちづくり交流研究会inパトリア日田ギャラリー
 「日本全国スギダラ倶楽部の活動とスギの可能性」
 講師:日本全国スギダラケ倶楽部


◆10月5日(水)19時~
 第9回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その2」


◆11月9日(水)19時~
 第10回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「バリ舞踊公演」~日田ラボで楽しむバリの芸術~
 講師:小谷野哲郎ほか


◆2012年3月11日(日)
 第10回ご隠居カフェまちづくり交流研究会inパトリア日田小ホール
 シンポジウム「地域再生の3つのてがかり~文脈・矜恃・紐帯~」
 パネリスト:藤原惠洋ほか


日田ラボに、こんなものがあったらイイナ★
近所をぐるっと散策できる自転車!
みんなで懇親会をする時の準備に、お鍋!
たまにご飯を炊きたいので、炊飯器!
割り箸じゃなくて、お箸!
暑いときに・・・うちわ!
コーヒーメーカがあるとコーヒーが飲めるなぁ・・・・
など、なんとなく、待ってます・・・(^^)

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◆日田ラボの場所/
 「旧横尾家 下の隠居家(シタンキャ)」
  日田市三和天神町252 ※旧街道沿いの建物です。(天神郵便局斜め向かい)
◆主催・お問い合せ
 Q大日田ラボ/九州大学大学院芸術工学研究院藤原惠洋研究室
  電話・FAX 092-553-4529
  keiyoあっとまーくdesign.kyushu-u.ac.jp
 まちそだて交流機構・日田ラボ/タカクラ 090-2395-4593
  kako3あっとまーくlime.ocn.ne.jp
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by uk-jp | 2011-08-11 11:12 | 日田ラボ

第5回ご隠居カフェが開催されました!

7月13日(水)第5回ご隠居カフェまちづくり交流研究会が開催されました。
今回のテーマは、「欧州世界を蘇らせる創造都市の魅力」。
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現在、藤原惠洋先生の九州大学大学院の授業にて「芸術・文化環境論~ブラウンフィールドからクリエイティブシティへ~」と題してグループワークを展開中ですが、今回のご隠居カフェもこれにリンクしたお話でした。
ブラウンフィールドとは、「土壌汚染の存在、あるいはその懸念から、本来、その土地が有する潜在的な価値よりも著しく低い用途あるいは未利用となった土地」のことを指しますが、ここでは、「以前は繁栄していた土地・地域が産業の衰退などにより人口の減少などで荒廃している地域」と言った意味で使われています。
欧米、特にヨーロッパの各地は産業革命以降、炭坑産業など工業が盛んだった都市などは大いに栄えました。しかしエネルギーの転換などで衰退。では、そこでどのような再生を目指したか?というのが、今回のテーマです。
1.産業の残骸を壊してまっさらにし、いちから都市を造り直す?
2.産業の残骸を「残骸」と見ず、文化資源としてを活かし直す?
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現在の日本では、「地域再生事業・再開発」という名のもと、もともとあった町並みや産業を無かったものとして、新しいまちを作り直している地域が多いです。
しかし、ヨーロッパでは、そのブラウンフィールドであった都市を「地域固有の文化資源」として見事に再生している都市が多く存在します。
その都市を創造都市=クリエイティブシティと呼びます。

今回は、実際の都市のいくつかを、どのように再生していったかの話でした。
昨年、藤原惠洋研究室の夏の欧州踏査で訪れた都市(フランスのナント、アヴィニョン、スペインのバルセロナ)は、すべてクリエイティブシティと呼ばれ、文化や芸術を取り入れながら、再生していった都市です。
フランスのナントは、かつて貿易や造船で栄えた町でしたが、70年代より港が移動したことなどで衰退していきました。1989年に市長に就任したフランス社会党のジャン=マルク・エローが文化政策を軸に都市を再生していきました。
その代表的な事例が、造船所跡地を技術者ごと活用した「ラ・マシン(La Machine)」(機械を作ると同時に動かすパフォーマンスをするフランスのカンパニー)やビスケット工場跡地をアートスペースとして再生した「リュー・ユニック(Le Lieu Unique)」です。
また、アヴィニョンは、人口約9万人の地方都市において世界最大の演劇フェスティバルを開催しています。
どの都市も、市民と時間をかけて、文化資源を活かして再生していったものです。

この都市の真似をしよう!というわけではありません。
日田で演劇フェスティバルをしよう!とか、工業跡地をアートホールにしてしまおう!というわけではありません。
日田は日田の良さがありますので、性急に創造都市にしようとしても無理があります。
しかし日本でも横浜市や金沢市のように、文化施策を取り入れながら都市計画をしている地域もあります。
今まであったものをリセットして、いちから都市を造るというものではなく、
文化資源を見つめ直し、磨き直していくことが大切だという話でした。
それは、第1回目のご隠居カフェから出ていた「文脈・矜持・紐帯」そのものです。
言葉は少々難しいですが、地域の歴史を寸断してしまってズタズタにしてしまうと、取り返しがつきません。
これまでにこの地域はどんな歴史を歩んできたのか、どんな人々が住み暮らしていたのかを知らなければいけません。
そして、現在住んでいる人たちの矜持(プライド)を大切にしていき、
さらに、人と人、コトとヒト、モノとヒト、歴史とヒトなどを繋いでいくか、、、、
それが、再生した欧州の都市には活かされています。
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とっても単純だけど、なかなかシンプルにたどり着けません。
今回のご隠居カフェも、「ん~日田はどうだろうか?」と考えさせられるお話でした。

次回の第6回ご隠居カフェまちづくり交流研究会は、
8月3日(水)19時~
市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ-1」
お楽しみに!


さらに続々と続くよ
ご隠居カフェまちづくり研究交流会の今後の予定・・・
8月31日(水)19時~
第6回 ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 日田ラボ夏の音楽祭~日田ラボと音楽と残暑を楽しむ夕べ~


9月14日(水)18時~
第7回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「日本全国スギダラ倶楽部の活動とスギの可能性」
 講師:日本全国スギダラケ倶楽部

10月5日(水)19時~
第8回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その2」

11月9日(水)19時~
第9回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「バリ舞踊公演」~日田ラボで楽しむバリの芸術~
 講師:小谷野哲郎ほか

2012年3月11日(日)パトリア日田小ホール
第10回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
シンポジウム「地域再生の3つのてがかり~文脈・矜恃・紐帯~」
 パネリスト:藤原惠洋ほか


日程は、都合により変更になる場合がございます。
参加料/無料

日田ラボに、こんなものがあったらイイナ★
近所をぐるっと散策できる自転車!
みんなで懇親会をする時の準備に、お鍋!
たまにご飯を炊きたいので、炊飯器!
割り箸じゃなくて、お箸!
暑いときに・・・うちわ!
コーヒーメーカがあるとコーヒーが飲めるなぁ・・・・
など、なんとなく、待ってます・・・(^^)

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◆日田ラボの場所/
 「旧横尾家 下の隠居家(シタンキャ)」
  日田市三和天神町252 ※旧街道沿いの建物です。(天神郵便局斜め向かい)
◆主催・お問い合せ
 Q大日田ラボ/九州大学大学院芸術工学研究院藤原惠洋研究室
  電話・FAX 092-553-4529
  keiyoあっとまーくdesign.kyushu-u.ac.jp
 まちそだて交流機構・日田ラボ/タカクラ 090-2395-4593
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by uk-jp | 2011-07-21 15:21 | 日田ラボ

第4回ご隠居カフェ開催されました!!

6月29日(木)19時~
第4回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
  「まちづくり資源としての文化財から文化資源へ
       ~旧横尾家下ん隠居家を事例として」
講師:藤原惠洋

無事に第4回ご隠居カフェ開講されました。
今回は、まちづくり資源としての文化財から文化資源へというテーマでした。
藤原惠洋先生の話は、旧横尾家の建物の歴史・配置・建築年・建物の役割・構造物の内容、
さらに、この建物が支えてきたまちの歴史などでした。
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建物の話が中心でしたので、内容は少々専門的なものでした。
横尾家の建物のことは、この期間、建物の材料(シタンキャは欅普請であるとか)や床の間(女性的なものになっているとか)の意味についても何度も繰り返し聞いてきたのですが、毎回よくわかりません。
何故、この床の間の格式が高いのかと言われても、「???」なのです。
しかし、建物を建てる時、「こんなところにこだわりたい」というのが、あるのだということが、わかってきました。
それは、「リビングや子ども部屋、寝室の間取り」や「収納があると便利」などのこだわる現代の住宅事情とは少し違うようです。

たとえば、主家の奥座敷のお床と脇床。
その間にある狆潜り(ちんくぐり)や、脇床の違い棚、天袋、地袋、書院の仕様、細部までどれも意味があるようなのです。
そこでどんな暮らしをするのか、どんな営みを生み出したいのか、建物の隅から隅まで「形式だから」というだけではない、住む人の生き方を映すものなのだと感じました。
そして、そんな旧横尾家の建物が、ここに存在し、周りに与えてきた影響というものもとても重要なのだと感じ始めました。
人が家に住む。
それだけの関係ではありません。
建物は住む人を支え、地域を支えていきます。
そして地域は、その建物を支えていくのです。
「古くて貴重だから文化財」というわけではありません。
そこに人の営みや歴史があるから、文化資源になり、とても重要なのです。
日田ラボが、ここで開所されたのは、こういう背景や物語があるからなのです。
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まちをそだてていくということは、
きっと日々の暮らしを丁寧に見つめていくということではじめてできてくることなのかな・・・と

こういう感受性をもつことで、次の「まちづくりの方法論」などを学ぶと、案外すんなり理解できるのではないかと思いました。

次回、第5回ご隠居カフェは、
7月13日(水)19時~
「欧州世界を蘇らせる創造都市の魅力」です。
どうぞ、お楽しみに。
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by uk-jp | 2011-06-30 17:49 | 日田ラボ

第3回ご隠居カフェ 後編

日田の人は、ほとんど知っている(ハズ)の咸宜園。
でも、なかなか行かない。
さらに、ここでどんな人が学んだのか、ここからどんな人が巣立っていったのか、
そして、実は日本の学校教育の基礎を築いた根本が咸宜園にあったというようなことは、あまり知りません。
案外、観光客の方が知ってるかもしれません。
咸宜園を出て、明王寺さんに立ち寄りつつ(残念ながら、吉水くんは不在)、港町から歴史の小径を通って中城町へ。
ここらへんで、一端お昼休憩。
いつもお世話になります「ごうや亭」さん、前から気になっていました「アラスカンカフェ」、
最近FBでちょくちょく見かける「たかむら」へわかれて、ランチタイム。
美味しく楽しいランチが終わったら、再び豆田の町へ。
クンチョウ酒造酒蔵資料館を経由して、月隈木履、まちの入口にある「庚申様」や「猿田彦」、川の分水地点、
昭和初期の住宅など普段気づきにくいモノをはじめ、精米所のおじいさんにも話を聞きに立ち寄りながら、日田ラボへと戻りました。
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豊後高田から参加してくれた藤原さんの手作りジャムと差し入れの唐揚げを食べながら、休憩。
藤原さんの「スイトピージャム」「山椿ジャム」、まきさんの「きいちごジャム」は、普段出会えない珍しいジャムです。
美しいピンク色したスイトピージャムは、少しほろ苦い大人の味。
濃厚な赤の山椿ジャムは、花がぽとりと落ちたものを丁寧に集めてジャムにしたとか。
きいちごジャムは、つぶつぶの食感がたまらない!
パンにつけたり、ヨーグルトに入れたり、歩いた後のティータイムにはちょうど良いおやつとなりました。

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さて、そのジャムを楽しみながら、まちあるきの感想を言い合いました。
一番に気になるのは、「車」のこと。
今回は雨だったので、車椅子でのまちあるきは無かったのですが、歩いているだけでも結構危険だったという意見が多くありました。
また、まちの歴史はどうなのかとか、祭りの時の雰囲気は?とか、
なぜ「歩くととても水を感じることができたが、なぜ水郷を(すいごう)ではなく(すいきょう)というのか」
などなど、話は盛り上がりました。

ただ、「観光」という面だけではなく、まちのことを知るためには、色々なモノを見つけることも重要です。
まちの方のお話は、それだけでたちまち「まちの物語」になっていきます。
ここがどんな様子がったのか、どんな人たちが暮らしていたのか、どんな歴史をたどってきたのか、
一度聞いたくらいでは、時間が足りません。
何度も何度も色々な方から、聞き取りをしていくと、もっとまちのことを深く知る事ができそうです。
しかし、ここでちょっと気になることが・・・・・
「ただインタビューをすればよい」わけでないこと。
お話を聞くには、コツがありそうです。
「へぇ、すごいですね。」だけでは話が続きません。
お話を聞くには、こちらも「まち」の下調べをしたり、色々なコトをあらかじめ知っておくことも必要なようです。

日田ラボでは、今後もご隠居カフェの開催とは別に「まちをあるいてみよう」ということになりました。
どうぞ、いつでもご参加下さい。

◆Q大日田ラボ+まちそだて交流機構・日田ラボのスケジュール◆

6月29日(水)午後 7時~
 第4回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「まちづくり資源としての文化財から文化資源へ
  ~旧横尾家 下ん隠居家を事例として」
7月13日(水)午後 7時~
 第5回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「欧州世界を蘇らせる創造都市の魅力」
8月 3日(水)午後 7時~
 第6回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ-1」

日程は、都合により変更になる場合がございます。
参加料/無料

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◆日田ラボの場所/
 「旧横尾家 下の隠居家(シタンキャ)」
  日田市三和天神町252 ※旧街道沿いの建物です。(天神郵便局斜め向かい)
◆主催・お問い合せ
 Q大日田ラボ/九州大学大学院芸術工学研究院藤原惠洋研究室
  電話・FAX 092-553-4529
  keiyoあっとまーくdesign.kyushu-u.ac.jp
 まちそだて交流機構・日田ラボ/タカクラ 090-2395-4593
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by uk-jp | 2011-06-21 14:31 | 日田ラボ
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