雨の日と晴れの日と曇りの日

rainfain.exblog.jp ブログトップ

第19回ご隠居カフェ

2月1日(水)第19回ご隠居カフェレポート
「公民館と日田ラボのコラボレーションの可能性について」

寒くなりました。みなさまお元気ですか?
明治初期の建物の日田ラボはサムサムなのですが、みなさんがたくさん集まってくだされれば寒さも吹き飛ばせます。今回はまちづくりテーマの中でも身近な公民館がいったい私たちにとってどれほど貴重な施設であるのかを再認識したいと考え、テーマを公民館と日田ラボのコラボレーションの可能性について」としました。そして実際の公民館世界から、日田市大鶴公民館主事の宇野さんに登場していただき、日田ラボと公民館のコラボをいろいろ考えていただく難題に挑戦して戴きながら、元気の出る話をしていただきました。
b0061732_18194921.jpg

これまで日田ラボでは主として市民参加の手法と原理を学びながら、実際の地域やまちの課題を見つけ出す話し合いを重ねてきました。
しかしふと気づけば、地域のまちづくりや生涯学習を支えている「公民館」というものがあります。
特に日田では全国でも希有な仕組みとして「公民館財団」という組織が昨年4月にスタートして以来、独特の公民館活動が盛んになっています。
その話題の公民館の現場から、主事という立場で公民館活動に捧げている(!)宇野さんに公民館についてお話いただくという趣向でお願いしました。

さてまずは宇野さんにお話頂く前に、藤原先生に「公民館って知っていましたか?」という話から始まりました。

主としてGHQの指導で戦後の民主主義が広められる中、文部省が積極的に広げていった社会教育施設と言えます。
図書館・体育館などの様々な施設が基本法を持つように、公民館も基本となる社会教育法によって基礎付かれており、そこには民主的な市民社会を育てるための制度設計がなされており、様々な決まり事もあります。導入ではこのようなお話があり、いよいよ宇野さんが登場されました。

宇野さんも「そもそも公民館って?」という基本のお話からしてくれました。
市町村が設置する「条例公民館」、まちの人たちが作った「自治公民館」の二つがあります。
自治公民館は、日頃は開館しておらず、町内の集まり事の時に開放されたりするものです。
一方、宇野さんが主事をしているのは「条例公民館」。公的な予算を持ちながら、館長や主事が携わっています。地域社会のひと育ての拠点と言えるような英会話教室や踊り・お花の教室など様々な教室が開催されています。
ただし、カルチャーセンターとは違い、「個人の学び」だけでなく「地域の人育て」という役割を担っています。
そんな「地域の人育て」や「地域作り」という目的をもとに、公民館は教室の開催以外にも様々なことに取り組んでいます。
そう、まるで「日田ラボ」みたい・・・・

さて、日田市では平成15年度まで日田市の直営でしたが、
平成15年に自治基本法が改正されたことにより、
平成16年度から公設民営がスタートしました。(委託運営)
さらに平成18年度から指定管理者制度へ移行、
そして平成23年度から一般財団法人日田市公民館運営事業団が発足しました。(日田市より指定管理)
日田市では「小学校区に1公民館」(但し、旧郡部は除く)を基本にしており、現在20館の公民館があります。

その日田市の定めるところ・・・・
【公民館像】
(1)日田市に根ざし、地域に密着する公民館であること
(2)市民に開かれ、多くの市民が利用しやすい公民館であること
【役割・機能
(1)地域の学習拠点としての機能
  ・住民が直接ふれあう多くの機会の設定
   日田市がすすめる公民館活動の特色
  ・自ら学び、互いに学びあうことのできる学習機会の提供
  ・地域の情報センターとしての機能
(2)子どもから高齢者まで地域で楽しく安心して暮らせる拠点としての機能
(3)住民の地域づくりへの参加の促進を図る拠点としての機能
(4)家庭・学校・地域社会の連携の拠点としての機能
ということになります。

以上を基本に、公民館の代表的な役割を整理します。

つどう ⇒ 公民館の学びで最大の特徴は「つどう」ことです。
      「人づくり」や「地域づくり」は、
      他人とのかかわりのなかで学ぶことが大切だからです。  
まなぶ ⇒ 知識・教養に終わらせるのではなく、自分とのかかわり合いの  
      なかで、生活に向き合った学びを行う。
むすぶ ⇒ 人と人、人とグループをむすびます。
      地域に住む人の持ち味や能力、得意分野を生かして、
      つなぎあわせます。
つくる ⇒ 公民館は、地域に住む人びとが自分づくりと、
      まちづくりを進めて行く場です。
さがす ⇒ 自分探しや、地域の再発見のお手伝いをします。
      自分の探している地域の各種情報の提供を行います。

ちなみに日田ラボって・・・
日田のまちには、何があるのか?
日田のまちは、どんなまちなのか?
これからどんなまちにしていきたいか?
私達は、どんな市民になりたいか?
などなど、市民や学生、まちづくりの専門家やデザイナー等、
様々な方と交流しながら、まちとともに育てていこうというものです。
ということを掲げています。

そうです。
公民館と日田ラボの活動って、じつのところけっこう似ているのです。
b0061732_18204632.jpg

宇野さんが勤めている「大鶴公民館」ではどんな活動をされているのでしょうか?

ここのお話を掘り下げてもらいました。
昭和30年まで「大鶴村」だった大鶴地区には、映画館・劇場・旅館などがありました。
さらに、隣の宝珠山(現在の東峰村)に炭坑があり、大鶴村には沢山の人が住んでいました。
ところが、日田市に合併され、「このままでは大鶴が無くなってしまう!」ということで
地域の方は、様々なことに取り組んでこられました。
その事業が大鶴公民館の年間の事業にも残っており、
公民館事業によるもの、大鶴振興協議会によるもの、まちづくり協議会によるものなど、色々と重なり合っているようです。
宇野さんとしては日々の業務をこなすのに大変なようですが、地元住民に知って貰うためには、
公民館ごと町にでていくことが大切なのではないかと藤原先生は言われていました。
これが、近年、美術館や博物館で行われている「アウトリーチ」というもの。
「公民館に来る人を待つ」のではなく、「公民館がまちに出かけて行き、公民館を必要としている人を探す」というわけです。
宇野さんがぐるっと地域を回ることで「地域のパトロール」の役割に繋がる!

と、イイコトづくめなようですが、
やはり一人でやるということが大変なことです。
日田ラボもどんどん地域に出て行きたい!と言いながら、簡単に行けるわけでもありません。
しかし、振り返ると、バリ舞踊ワークショップで小学校に出かけたり、豆田のまちをくるぶるツアーしたり、
と、少しずつですがその機会が増えてきているようです。

実際に地域づくりの役割を目標としている公民館とのコラボ!
これは是非是非やりたいですねぇという盛り上がりながら、今回のお話は終わりました。
b0061732_18205888.jpg

そして嬉しい事に、日田ラボがある「三花地区」の「三花公民館」の館長より
藤原先生の文化講演会をやりたい!というお話をいただき、2月15日(水)の出張!日田ラボご隠居カフェに繋がっていくのです!


いよいよ日田ラボも総括に近づいています!

◎3月11日(日)パトリア日田小ホール
  13時30分開場 14時開演
  日田ラボ 平成23年度総括シンポジウム+第21回ご隠居カフェまちづくり交流研究会

  基調講演 藤原惠洋「地域再生の3つのてがかり~文脈・矜恃・紐帯~」
  
  活動報告シンポジウム
       パネリスト:千代田健一氏
          (日本全国スギダラケ倶楽部広報宣伝部長・インテリアデザイナー
           プラザ日田アドバイザー)
       合原万貴(たかま.net・プラザ日田)
       安部純子(別府市役所)
[PR]
by uk-jp | 2012-02-17 18:21 | 日田ラボ
line

いろんな毎日


by uk-jp
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30