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第5回ご隠居カフェが開催されました!

7月13日(水)第5回ご隠居カフェまちづくり交流研究会が開催されました。
今回のテーマは、「欧州世界を蘇らせる創造都市の魅力」。
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現在、藤原惠洋先生の九州大学大学院の授業にて「芸術・文化環境論~ブラウンフィールドからクリエイティブシティへ~」と題してグループワークを展開中ですが、今回のご隠居カフェもこれにリンクしたお話でした。
ブラウンフィールドとは、「土壌汚染の存在、あるいはその懸念から、本来、その土地が有する潜在的な価値よりも著しく低い用途あるいは未利用となった土地」のことを指しますが、ここでは、「以前は繁栄していた土地・地域が産業の衰退などにより人口の減少などで荒廃している地域」と言った意味で使われています。
欧米、特にヨーロッパの各地は産業革命以降、炭坑産業など工業が盛んだった都市などは大いに栄えました。しかしエネルギーの転換などで衰退。では、そこでどのような再生を目指したか?というのが、今回のテーマです。
1.産業の残骸を壊してまっさらにし、いちから都市を造り直す?
2.産業の残骸を「残骸」と見ず、文化資源としてを活かし直す?
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現在の日本では、「地域再生事業・再開発」という名のもと、もともとあった町並みや産業を無かったものとして、新しいまちを作り直している地域が多いです。
しかし、ヨーロッパでは、そのブラウンフィールドであった都市を「地域固有の文化資源」として見事に再生している都市が多く存在します。
その都市を創造都市=クリエイティブシティと呼びます。

今回は、実際の都市のいくつかを、どのように再生していったかの話でした。
昨年、藤原惠洋研究室の夏の欧州踏査で訪れた都市(フランスのナント、アヴィニョン、スペインのバルセロナ)は、すべてクリエイティブシティと呼ばれ、文化や芸術を取り入れながら、再生していった都市です。
フランスのナントは、かつて貿易や造船で栄えた町でしたが、70年代より港が移動したことなどで衰退していきました。1989年に市長に就任したフランス社会党のジャン=マルク・エローが文化政策を軸に都市を再生していきました。
その代表的な事例が、造船所跡地を技術者ごと活用した「ラ・マシン(La Machine)」(機械を作ると同時に動かすパフォーマンスをするフランスのカンパニー)やビスケット工場跡地をアートスペースとして再生した「リュー・ユニック(Le Lieu Unique)」です。
また、アヴィニョンは、人口約9万人の地方都市において世界最大の演劇フェスティバルを開催しています。
どの都市も、市民と時間をかけて、文化資源を活かして再生していったものです。

この都市の真似をしよう!というわけではありません。
日田で演劇フェスティバルをしよう!とか、工業跡地をアートホールにしてしまおう!というわけではありません。
日田は日田の良さがありますので、性急に創造都市にしようとしても無理があります。
しかし日本でも横浜市や金沢市のように、文化施策を取り入れながら都市計画をしている地域もあります。
今まであったものをリセットして、いちから都市を造るというものではなく、
文化資源を見つめ直し、磨き直していくことが大切だという話でした。
それは、第1回目のご隠居カフェから出ていた「文脈・矜持・紐帯」そのものです。
言葉は少々難しいですが、地域の歴史を寸断してしまってズタズタにしてしまうと、取り返しがつきません。
これまでにこの地域はどんな歴史を歩んできたのか、どんな人々が住み暮らしていたのかを知らなければいけません。
そして、現在住んでいる人たちの矜持(プライド)を大切にしていき、
さらに、人と人、コトとヒト、モノとヒト、歴史とヒトなどを繋いでいくか、、、、
それが、再生した欧州の都市には活かされています。
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とっても単純だけど、なかなかシンプルにたどり着けません。
今回のご隠居カフェも、「ん~日田はどうだろうか?」と考えさせられるお話でした。

次回の第6回ご隠居カフェまちづくり交流研究会は、
8月3日(水)19時~
市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ-1」
お楽しみに!


さらに続々と続くよ
ご隠居カフェまちづくり研究交流会の今後の予定・・・
8月31日(水)19時~
第6回 ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 日田ラボ夏の音楽祭~日田ラボと音楽と残暑を楽しむ夕べ~


9月14日(水)18時~
第7回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「日本全国スギダラ倶楽部の活動とスギの可能性」
 講師:日本全国スギダラケ倶楽部

10月5日(水)19時~
第8回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その2」

11月9日(水)19時~
第9回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
 「バリ舞踊公演」~日田ラボで楽しむバリの芸術~
 講師:小谷野哲郎ほか

2012年3月11日(日)パトリア日田小ホール
第10回ご隠居カフェまちづくり交流研究会
シンポジウム「地域再生の3つのてがかり~文脈・矜恃・紐帯~」
 パネリスト:藤原惠洋ほか


日程は、都合により変更になる場合がございます。
参加料/無料

日田ラボに、こんなものがあったらイイナ★
近所をぐるっと散策できる自転車!
みんなで懇親会をする時の準備に、お鍋!
たまにご飯を炊きたいので、炊飯器!
割り箸じゃなくて、お箸!
暑いときに・・・うちわ!
コーヒーメーカがあるとコーヒーが飲めるなぁ・・・・
など、なんとなく、待ってます・・・(^^)

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◆日田ラボの場所/
 「旧横尾家 下の隠居家(シタンキャ)」
  日田市三和天神町252 ※旧街道沿いの建物です。(天神郵便局斜め向かい)
◆主催・お問い合せ
 Q大日田ラボ/九州大学大学院芸術工学研究院藤原惠洋研究室
  電話・FAX 092-553-4529
  keiyoあっとまーくdesign.kyushu-u.ac.jp
 まちそだて交流機構・日田ラボ/タカクラ 090-2395-4593
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by uk-jp | 2011-07-21 15:21 | 日田ラボ
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